相棒 劇場版U
トロン:レガシー
KISS & KILL
SPACE BATTLESHIP ヤマト
ハリー・ポッターと死の秘宝
Part 1
SP 野望篇
THE MOTION PICTURE
エクスペンダブルズ
ナイト&デイ
十三人の刺客
THE LAST MESSAGE 海猿
バイオハザードIV
アフターライフ
特攻野郎Aチーム
ベストキッド
ソルト
インセプション
アデル ファラオと復活の秘薬
踊る大捜査線 THE MOVIE 3
ヤツらを解放せよ!
アウトレイジ
セックス・アンド・ザ・シティ2
アイアンマン 2
座頭市 THE LAST
プリンス・オブ・ペルシャ
時間の砂
パリより愛をこめて
グリーン・ゾーン
オーケストラ!
のだめカンタービレ最終楽章
後編
タイタンの戦い
第9地区
ハート・ロッカー
マイレージ・マイライフ
NINE ナイン
ショーロック・ホームズ
日本アカデミー賞
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
サロゲート
バレンタインデー
インビクタス/負けざる者たち
2009年の総括
イントロダクション
CINEMA Oh! PLEASE Top
   
   
年に一度の映画を愛する人々の祭典…
【イントロ】

日本映画賞の最高峰である日本アカデミー賞の授賞式が3月5日、東京・品川のホテルで開催された。監督、出演者、スタッフほか関係者が集った。注目の作品賞は、『沈まぬ太陽』が獲得し、渡辺謙が最優秀主演男優賞、そして、編集賞と3部門で栄冠に輝いた。

主な各賞の受賞者・作品
最優秀作品賞 『沈まぬ太陽』
優秀作品賞 『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』『ゼロの焦点』『劔岳 点の記』『ディア・ドクター』
最優秀監督賞 木村大作(劔岳 点の記)
優秀監督賞 犬童一心(ゼロの焦点)、西川美和(ディア・ドクター)、根岸吉太郎(ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ)、若松節朗(沈まぬ太陽)
最優秀主演男優賞 渡辺謙(沈まぬ太陽)
優秀主演男優賞 浅野忠信(ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ)、浅野忠信(劔岳 点の記)、大森南朋(ハゲタカ)、笑福亭鶴瓶(ディア・ドクター)
最優秀主演女優賞 松たか子(ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ)
優秀主演女優賞 綾瀬はるか(おっぱいバレー)、広末涼子(ゼロの焦点)、ペ・ドゥナ(空気人形)、宮崎あおい(少年メリケンサック)
最優秀助演男優賞 香川照之(劔岳 点の記)
優秀助演男優賞 瑛太(ディア・ドクター)、堺雅人(ジェネラル・ルージュの凱旋)、玉山鉄二(ハゲタカ)、三浦友和(沈まぬ太陽)
最優秀助演女優賞 余貴美子(ディア・ドクター)
優秀助演女優賞 木村多江(ゼロの焦点)、鈴木京香(沈まぬ太陽)、中谷美紀(ゼロの焦点)、室井滋(ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ)
【解説】

最優秀作品賞の『沈まぬ太陽』は、山崎豊子のベストセラー小説の映画化。

激動の昭和を舞台に、ある航空会社で冷遇されながらも自分の信念を貫く男の生きざまを描いた作品。

作品賞は受賞式の一番最後に発表され、関係者一同が登壇し、渡辺は壇上から「木村大作さん、すみません!」と一声。式の最初から一貫して「作品賞が欲しい」とアピールしていた『劔岳 点の記』の木村監督をねぎらいながら、「これ(最優秀主演男優賞)より欲しかったのでうれしいです!」と喜びをあらわにしていた。

また、授賞式には、鳩山由紀夫首相のサプライズスピーチがあり、「(原作のモデルとされる)JALは沈んじゃった気がしますが、ぜひまたJALがよみがえってほしいと思いますし、主演の渡辺謙さんは大きな病を乗り越え、あなたこそ沈まぬ太陽だな」と、天然ぶりを発揮していた。

一方、『沈まぬ太陽』と競っていた『劔岳 点の記』は、監督賞をはじめ、撮影賞、照明賞、音楽賞、そして最優秀助演男優賞を受賞し、こちらも優れた作品であることが証明した。名カメラマンとしてすでに過去3回最優秀撮影賞を受賞している木村大作監督は「ここまできたら作品賞を獲りたい」と何度もアピールしていた姿が印象的であった。

最優秀助演男優賞を受賞した香川照之は「西田敏行さんから『お金をかける映画は多いけど、命を懸ける映画は少ない』と言われた。本当に毎日命懸けでした」と過酷なロケを振り返った。また、「空気人形」で主演した韓国の女優ペ・ドゥナから、一番共演したい俳優として名指しされた香川は「一緒に山に登ろう!」と呼びかけて会場の爆笑を誘っていた。

珍しいシーンとして、2年連続で最優秀助演女優賞を受賞した余貴美子が、前回同賞を受賞していたため、今回はプレゼンターとして登場していたが、壇上から受賞者の自分自身をアナウンスする事となった。

今回の授賞式は、映画好きとして知られる関根勤が司会を務め、受賞者へのインタビューもマニアックなユーモアセンスいっぱいの進行ぶりに好感を持てた。

 
【日本アカデミー賞とは】

日本アカデミー賞とは日本アカデミー賞協会が主催する日本の映画賞である。テレビの普及によって1950年代後半以降、観客減少に悩まされた映画関係者らが邦画界の活性化のためアメリカ合衆国のアカデミー賞を模し、その「暖簾分け」という形で設立され、1978年に初めて開催された。

賞の選出は、日本アカデミー賞協会会員の投票によって行われる。日本アカデミー賞協会は、日本国内の映画関係者によって構成され、選考の対象となる作品は、前々年12月から前年12月までに東京都内で公開された映画になっている。

かつては前年の1月から12月までだったが本家アカデミー賞の開催が3月下旬から2月下旬に繰り上がったのと時を同じくして賞の開催時期を早め、それに伴い対象となる作品の公開期間も前倒しされている。

賞を選出する日本アカデミー賞協会は映画監督や俳優といった人々も含むものの、その3割が日本映画製作者連盟(映連)加盟会社、すなわち松竹、東宝、東映、角川映画の4社と、その系列企業社員により構成されている。

そのため、優秀賞を選ぶ時点で上記4社の製作あるいは配給した作品が有利になり、他の映画会社の配給作品が選ばれるチャンスが低いようである。また、一定以上の興行収入を残していないことには、会員による評価の対象にすらならないようで、単館系公開などの小規模上映の作品は不遇を強いられている。

実績が大きく、認知度の高い監督やその作品、俳優らに受賞が偏重されていると同時に、内容上も高評価を残した作品が主要部門賞を独占するといった傾向が強いようである。

【インプレッション】

本場のアカデミー賞の授賞式や日本アカデミー賞の授賞式も実際に会場に行ったわけではないので、本当のところは分からないが、テレビなどで見る限り、華やかさが全然違うように思える。

民族性の差だと思うが、お祭りと捉えているか、厳粛なセレモニーに参加している感覚なのか…会場内のボルテージもまったく違っている。

日本アカデミー賞の授賞式に登場している映画人は、毎回同じような顔ぶれで新鮮味にかける点も否めない。

毎回、有望な新人も登場してはいるが、日本の映画界の層はそんなに薄いのだろうか…また、昔から映画に携わっている業界人の職人気質的体質は、体育会系の縦社会集団と似通ったところがあるような気がしてならない。エンターテイメントを創造している集団ならば、参加者自身も楽しめるような雰囲気作りが必要なのではないだろうか。

日本人特有の謙遜の美学や慎ましさは、お祭りには不必要である。もっと弾けた雰囲気の楽しい日本アカデミー賞の授賞式を見てみたいものだ。日本映画の発展は、そんな些細なとこからの改善が大きな一歩につながっているのかも知れない。

 
<< Back Next >>
 
 
ホーム