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監督:ジョン・ファブロー 製作年:2010年
製作:ケビン・フェイグ 上映時間:124分
ヒーローになった男、トニー・スターク。次なる試練。
鉄(アイアン)、なめんなよ!
【イントロ】

全世界で興収600億円以上を叩き出したヒット作の第二弾。軍需産業の大企業社長にして天才発明家のトニー・スタークは、世界を救うスーパーヒーローのアイアンマン。

しかし、大富豪の彼は決して謙虚なタイプではなく、富と名声を得たオレ様社長っぷりがたまらない中年男。

頭脳明晰な自分の手でアイアンマンのパワードスーツを開発。もちろん、バージョンアップもお手の物で、今回登場する最新型は思わず欲しいと思う人も多いはず…

半裸の上半身にエネルギー発生装置を装着し、高圧電流が流れる鞭をしならせて、アイアンマンに襲いかかるロシアの科学者や黒いボディスーツに身を包み、打撃から関節技まで蛇のようなしなやかな身のこなしで屈強な男たちをぶちのめしていく、さながら高度に洗練された戦闘マシンの女。

数多のスーパーヒーローものの続編の定石通り、新たな悪役と謎の美女という新キャラクターも登場する。

主役のトニー・スタークこと「アイアンマン」を演じるのは、もちろん前作で世界的トップ俳優となったロバート・ダウニーJr.だ。

彼と煮え切らない微妙な関係を続ける秘書役に、しっとりとした大人の色気が漂うグウィネス・パルトロウ。

また、ロシアからやってきた屈強なライバルに扮するミッキー・ローク、猛特訓したというキレのある超絶格闘シーンが魅力的なスカーレット・ヨハンソンや存在感たっぷりのサミュエル・L・ジャクソンなど、超豪華な共演陣も見逃せない。

前作では監督を俳優のジョン・ファヴローが手掛けたが、本作でも再びファヴローが監督を、脚本を「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」等で知られる、こちらもまた俳優のジャスティン・セローが手掛けている。ベン・スティラーと共同執筆した「トロピック・サンダー」で脚本家デビューしたセローは、今回トニー・スタークと、早くに逝ってしまった父、ウィップラッシュと報われなかった父、という「父と息子」というテーマを軸に、前作よりもスケールの大きいアクションを盛り込んだ物語に仕上げている。

大ヒットしたアメコミ・ヒーロー映画の続編は、相変わらずド派手な作りで、まさに娯楽映画の王道である。陽気なハリウッドエンターテイメント映画のお手本といった作品に仕上がっている。

 
【ストーリー&インプレッション】

「アイアンマン」であることを自ら公表し、世間を騒然とさせたトニー・スターク。

「世界平和を民営化した」と言い放つほどの自信家で、アイアンマンの圧倒的な戦闘能力が北朝鮮・イランなどの反米国家を平伏させたと自負をする。しかし、彼の勝手なヒーロー行為は国家問題にまで発展し、また、パワード・スーツを軍事目的で利用したい国防省からは圧力をかけられ没収を命じられる。

一方、そんなトニーの報道を憎悪の目で見つめる男がいた。自身と父の不遇の原因がスタークにあると逆恨みするロシアの天才科学者イワンだ。

そして、一撃で金属を真っ二つにできる武器を自在に操る「ウィップラッシュ」へと変身、積年の恨みを晴らすべく、ついにトニーの前へ姿を現わす。

場所はモナコグランプリの会場。イワンの電気鞭はレースカーをぶった斬り、トニーを窮地に追い込む。

逮捕されたイワンをトニーのライバル会社が救出し、イワンに戦闘ロボットの量産化を命じる。了承するも、密かに自分用のパワードスーツを製作し、再びトニーへの復讐を果たすため、虎視眈々とチャンスをうかがう。

また、トニーの新しい秘書としてやって来た美女は、レザースーツに身を包んだ裏の顔を持つ謎の存在。トニーはそんな事は気にもせず、鼻の下を伸ばしっぱなしの能天気ぶり。

さらに、パワード・スーツのエネルギー源となる胸に埋め込んだリアクターの悪影響を受け、身体を苦しめるトニー。それでも彼はパワード・スーツの進化に身を注ぎ、究極の戦いに挑むのだが…。

ま、この手の映画にストーリーなんてあってないようなもの。スピードあふれる空中戦から重量感たっぷりの地上戦までその迫力は3D映画に匹敵するほどだ。

異様な風貌のミッキー・ロークが怪演しているが、どう見ても頭が良さそうな天才科学者に見えないし、モナコでアイアンマンと戦うシーンでのあまりの弱さに苦笑さえしてしまう。しかし、高速で突っ走るレーシングカーを次々とぶった切って大暴れし、車が乱れ飛ぶさまはド迫力シーンである。この作品の見所の1つであることは間違いない。

また、スカーレット・ヨハンソンが敵のアジトに乗りこみ、1人で十数人の警備員に対し、腕や脚を相手の急所に絡めて締めあげるマーシャルアーツ系の技術を駆使して闘う場面は、暴力的な衝動が抑えられたしなやかで美しさに満ちたシーンである。優雅であり、十分に存在感を発揮している。

アイアンマンのパワード・スーツは、今回は前回までの「マーク3」を軽量化した「マーク4」から登場する。そして、さらに進化し、アタッシュケースが変形して着用する携帯用スーツ「マーク5」が登場。この装着シーンがまさに圧巻の拍手モノである。しかし、改良は重ねるものの、胸のリアクターから出る毒素がトニーを悩まし続け、その問題が父と息子というテーマの物語と徐々に重なってゆく展開が面白い。

スーツを開発するトニーのハイテク・ガレージでの作業シーンや、超進化版のホログラムPCも格好いい。複数のパワード・スーツも登場し、メカ好きには堪らないシーンが満載である。

ロバート・ダウニー・Jr.の創造したトニー・スタークのキャラクター設定の新鮮さは今回も衰えていない。威厳や風格がまったくない。頭は切れるが、突飛で落ち着きがなく、危機に瀕しても緊迫感や焦燥感を漂わせないお茶目な性格。シリアスから縁遠い、とぼけた魅力が、新たなヒーロー像として定着している。

今回のアイアンマンには多くの試練が待ち受けている。まず最初は、パワードスーツを動かせるトニーの胸に埋め込まれた「アーク・リアクター」のエネルギー源となるパラジウムの消耗が激しく、リアクターから毒素がトニーの体内に流入し、体内毒素の数値が上昇し続け、危険な状態になるという試練。

お次の試練は会社の未来。今回、トニーはスターク・インダストリー社の社長を辞任する。自分の命が長くないことを悟り、後任をトニーの秘書ペッパー・ポッツを指名するが、自分はパーティーで大騒ぎし、自暴自棄になる。

国家からの弾圧も試練の1つ。パワードスーツの存在が危険で、国家の危機と考えた国防省からはスーツを没収しようと躍起になって圧力をかけてくる。持ち前のおとぼけで圧力を跳ね返すトニーだが、親友の軍人ローディとの間も、スーツを巡ってケンカ状態に陥る。追い詰められたトニーはどのようにするのか…

政府に加担してトニーの失脚を狙うのが、武器商人のハマー。まるで悪徳弁護士のように狡猾なハマーは、トニーの社会的地位と名誉を奪おうと、あの手この手と卑劣な手段を繰り出す。

相手にしないトニーだが、ハマーはモナコに現れた強敵「ウィップラッシュ」に目を付ける。このウザさにはさすがのトニーもお手上げ状態。

多くの試練を根っからの能天気ぶりで解決していくところは、この映画の真骨頂である。2時間があっという間に過ぎ、気がつけばエンドロールが…しかし、途中で席を立ってはいけない。最後まで見なければ、きっと後悔する。

なお、実際にアイアンマンのパワードスーツを製作すると…幾らくらいになるか。夢のようなプロジェクトを検証してみた。好奇心のある方はこちらをご覧下さい。

 

キャスト スタッフ
トニー・スターク:ロバート・ダウニー・Jr. 監督:ジョン・ファブロー
ペッパー・ポッツ:グウィネス・パルトロー 製作:ケビン・フェイグ
ローディ:ドン・チードル 製作総指揮:アラン・ファイン/スタン・リー/デビッド・メイゼル他
ブラック・ウィドー:スカーレット・ヨハンソン 脚本:ジャスティン・セロー
ジャスティン・ハマー:サム・ロックウェル 音楽:ジョン・デブニー
ウィップラッシュ:ミッキー・ローク 音楽監修:デイヴ・ジョーダン
ニック・フューリー:サミュエル・L・ジャクソン 撮影:マシュー・リバティーク
コールソン:クラーク・グレッグ 編集:リチャード・ピアソン/ダン・レーベンタール
ハワード・スターク:ジョン・スラッテリー 美術:J・マイケル・リーバ
ハッピー・ホーガン:ジョン・ファヴロー キャラクター創造:スタン・リー
クリスティン:レスリー・ビブ プロダクションデザイン:J・マイケル・リーヴァ
スターン:ギャリー・シャンドリング 衣装デザイン:メアリー・ゾフレス
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