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2009年の総括
イントロダクション
CINEMA Oh! PLEASE Top
監督:ジョー・カーナハン 製作年:2010年
製作総指揮:リドリー・スコット 上映時間:152分
作戦は奇を以ってよしとすべし。
80年代に活躍したAチームが、現代に復活。
【イントロ】

伝説の人気TVドラマ「特攻野郎Aチーム」が、数々の大ヒット・アクション映画をおくり出してきたリドリー・スコット、トニー・スコット兄弟のプロデュースによりアクション超大作として映画化された。

一瞬の隙も逃さぬ凄腕で、特殊なスキルを備え、しかも彼らAチームにしかできない革新的かつ奇想天外なミッションをプランニングする天才戦略家、ハンニバル・スミスには、オスカー受賞作「シンドラーのリスト」や、昨年のヒット作「96時間」などに主演したリーアム・ニーソンが扮する。

口にくわえた太い葉巻姿がトレードマークだったテレビ版ハンニバル役のジョージ・ペパードは、残念ながら現在は亡くなっている。ニーソンのようなインテリのイギリス人にタフな米兵役が務まるのか?との声もあったようだが、ひげ面で葉巻をくわえた軍服姿は思ったよりも違和感がなく、ハンニバル役を楽しんでいるかのようである。

チームの型破りで大胆な作戦遂行に必要なあらゆる物資を調達するプレイボーイ「フェイス」ことテンプルトン・ペック役を、昨年から今年にかけて「そんな彼なら捨てちゃえば?」や「バレンタインデー」「ニューヨーク、アイラブユー」などで活躍が目覚ましいブラッドリー・クーパーが演じている。

チームの運転手兼用心棒でメカにも強い、モヒカン刈りのB.A.バラカス役には、PRIDEやK-1にも参戦した経験を持つ総合格闘家であり、元世界UFCライトヘビー級王者のクイントン・ランペイジ・ジャクソンが扮する。クイントンの経験を活かした格闘アクションも注目すべきポイントの一つでもあり、格闘技ファンなら嬉しく思えることだろう。

天才肌のパイロットながら正真正銘の奇人、H.M「ハウリング・マッド」・マードック役を演じるのは、今年度アカデミー賞作品賞他にノミネートされた「第9地区」の主演で、身体が半分エイリアン化する主人公を演じたことが記憶に新しいシャルト・コプリー。

また、「フェイス」の元恋人でありながら、濡れ衣を着せられた4人を執拗に追跡するキャリサ・ソーサ大尉役にジェシカ・ビール、チームの最も危険なミッションで重要な役を果たす謎のCIA捜査官、リンチ役をパトリック・ウィルソンが演じている。

何と言ってもド派手なアクションシーン満載のお気軽ムービーである。正義のヒーローが悪党をやっつけるシンプルな娯楽作であり、文句なく楽しめる作品に仕上がっている。ディテールよりも派手な見せ場、理屈よりもアクションが好きという人なら大満足間違いない。

タイトルが出るのは始まってから20分も後だが、4人の出会いを描いたその「メキシコ編」だけでも、豪快な銃撃戦あり、武装ヘリのドッグファイトあり、笑えるシーンも数々ありと、下手なアクション映画1本分に相当するほどの中身の濃さが用意されている。上映時間の2時間30分がアッという間に過ぎていくようだ。

監督・脚本のジョー・カーナハンは、計画を説明するハンニバルのセリフに、手際よく実行シーンの映像をかぶせ、スピード感ある演出をしている。また、頭脳戦とアクションをバランスよく配置した構成も好感が持てる。
この作品は、「ミッション・インポッシブル」の系譜にあたる往年のTVシリーズの映画化である。テレビドラマの焼き直しは、ハリウッドの企画の貧困を嘆く声が上がるのは避けられまいが、ま、一定の水準で作ってあればたいていの批判は跳ね返せるものである。

キャスティングも一新し、派手なアクションシーンてんこ盛りで、残酷なバイオレンスシーンもない。まさに健全である。家族揃って、あるいはカップルでもOKのサマーシーズン公開のブロックバスター・ムービーとしては、十分に評価「A」が与えられる。頭をカラッポにして楽しめる上々の作品である。

 
【ストーリー&インプレッション】

米軍占領下のイラク、赴任中のハンニバルは、フェイス、バラカス、マードックの元特殊部隊員で編成されるAチームのボス。数々の任務をこなしてきた4人の精鋭たちは、フセイン派の残党が偽のドル紙幣の原版を国外に持ち出すという情報を得る。

盗まれた米ドル紙幣の原版をゲリラ集団から見事な作戦で取り戻し、米軍基地に持ち帰るが、指揮を執った司令官が乗った自動車が爆破され、そのドサクサの中、原版は何者かに持ち去られる。そして、罠にハメられたAチームの面々は無実の罪で投獄される。

半年後、別々の刑務所から脱獄した4人は再集結し、身の潔白を証明するために立ち上がる。だが、そこには彼らが予想もしない人物の関与とさらなる陰謀が隠されていた…。

ストーリーはいたってシンプルだ。何となく想像のつきそうなエンディングが用意されているが、多少なりとも「ほぉ〜」という展開に思える人も、中にはいるかも知れない…でも、思いっきり乱暴で無茶を覚悟で言うなら、ストーリーなんてどうでもいいのだ。それぞれのアクションシーンが秀逸なのだ。

医療用ヘリで戦闘ヘリとバトルを繰り広げたり、ビルを垂直に駆け下りたり、港でのクライマックスシーンの積み上げられた沢山のコンテナが大爆破し、崩壊する映像は、観る者に強烈なインパクトを与えてくれる。中でも、落下中の戦車で無人航空機と空中戦を繰り広げる場面は、まさにAチームの面目躍如という感じで、奇想天外さが群を抜いてエキサイティングだ。



出世や金もうけなどには目もくれず、名誉と正義のために戦うAチームの心意気は、昔ながらのヒーロー映画らしく、現代にはなかなか存在しない潔さがある。男たちの固い絆と高いプライドで、自ら危険に飛び込んでいく雄姿には、強さと賢さと優しさとユーモアを備えたクールな男の理想像が描かれている。

また、パイクという傭兵のボスが我が物顔で基地内を歩く姿は、正規軍が手を出せないような、いわゆる汚れ仕事を専門に請け負う傭兵部隊が幅を利かせていて、軍法の管轄外である彼らに米陸将が任務を命じるなど、軍と傭兵の需給関係がイラク問題をより複雑にしている現実を物語っているようだ。

そして、CIAと民間軍事会社の傭兵を悪玉にする設定は、新鮮味はないが、現実味が溢れており、分かりやすいことこの上ない。それぞれを演じたパトリック・ウィルソンとブライアン・ブルームは、手強い悪党ぶりを見せつけて、この作品をしっかりと引き締めている。

荒唐無稽なハリウッド流超娯楽作品は、細かいことは一切気にせず、単純明快に楽しんでしまうという姿勢が大切なのだ。また、エンドロールの後にワンシーンが用意されているので、途中で席を立たず、ぜひ最後まで見てほしい。

スカッとした爽快感を味わいに映画館へ直行しよう!

 

キャスト スタッフ
ハンニバル:リーアム・ニーソン 監督:ジョー・カーナハン
フェイス:ブラッドレイ・クーパー 製作:スティーブン・J・キャネル/ジュールズ・デイリー
B.A.:クイントン・ジャクソン アレックス・ヤング/イアイン・スミス/スパイク・セルディン
マードック:シャルト・コプリー トニー・スコット
キャリサ・ソーサ大尉:ジェシカ・ビール 脚本:スキップ・ウッズ/ブライアン・ブルーム/ジョー・カーナハン
リンチ調査官:パトリック・ウィルソン 音楽:アラン・シルヴェストリ
ブロック・パイク:ブライアン・ブルーム 撮影:マウロ・フィオーレ
ラッセル・モリソン将軍:ジェラルド・マクレイニー 編集:ロジャー・バートン/ジム・メイ
  製作総指揮:リドリー・スコット/マーク・シルベストリ/ロス・ファンガー
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