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ハリー・ポッターと死の秘宝
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踊る大捜査線 THE MOVIE 3
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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
サロゲート
バレンタインデー
インビクタス/負けざる者たち
2009年の総括
イントロダクション
CINEMA Oh! PLEASE Top
監督・脚本:シルヴェスター・スタローン 製作年:2010年
共同脚本:デヴィッド・キャラハム 上映時間:103分
奇跡のドリームプロジェクトに結集した驚異のスーパースター軍団!
実行困難な「依頼」に燃える、命知らずの傭兵軍団「エクスペンダブルズ」降臨。
【イントロ】

2000年から2006年にかけて、フロレンティーノ・ペレスが、レアル・マドリードの会長をつとめ、莫大な資金力を基にかなり強引な補強をおこない、毎年の移籍市場をにぎわせた。

2000年にライバルチームであるFCバルセロナからルイス・フィーゴを引き抜くことから始まり、2001年にはユヴェントスから当時史上最高の移籍金でジネディーヌ・ジダンを獲得、2002年にインテル・ミラノからロナウドを獲得した。2003年にはデビッド・ベッカム、2004年にはマイケル・オーウェンを獲得。各国の代表クラスが顔を揃えるレアル・マドリードは銀河系軍団と呼ばれた。

今回の作品で、監督・脚本・主演を務めるシルベスター・スタローンが、レアル・マドリードも真っ青なアクション映画界の銀河系軍団を作り上げた。主演級のアクションスターたちが大集合…よくまぁ、これだけ凄いメンバーを揃えたものだと感心してしまう。

全員がセンター・フォワードか四番バッターのようで、ストーリー重視の作品を作るにはかなり難しいところだが、今回はアクション中心のストーリー無視(いや、当然それなりのストーリーは存在する…)に割り切ったところが潔い。シンプルな勧善懲悪で、観客が「あ〜楽しかった!」と、満足して帰ってくれれば大成功…的な感覚である。各々のスターさんの見せ場を用意し、次回作に期待を抱かすテクニックはさすがスタローン監督。ツボを心得ておりますなぁ〜

今回、スタローン演じるバーニーの相棒として登場シーンが多かったのが、「トランスポーター」シリーズなどで抜群の人気を誇るジェイソン・ステイサム。彼の流れるようなアクションシーンにはある種の心地よさが感じられる。水陸両用機から体を半分剥き出した状態で銃座に座り、敵の軍団に銃撃を食らわし、止めには貨物機から油をまき、港の桟橋まるごと大爆破という一大スペクタクルシーンは、観る者をスカッとさせてくれる。登場人物の中で唯一女性との絡み?があるのもジェイソン・ステイサムで、なかなか凛々しく(けっこう女々しいところもあるが…)、作品の中で清涼飲料水のような存在をゲットしている。女を殴ったバカ男への制裁を加えるシーンなど心憎い演出である。

また、「ロッキー4」で敵役ドラコを演じたドルフ・ラングレンが、スタローンと「ロッキー4」以来の共演もファンとしては嬉しい限りだ。「ロッキー」出演後、ほとんどがB級作品とはいえ、主役を務めるようになったのも、スタローンとの共演のおかげかもしれない。この作品でも、異彩を放つガンナー・ヤンセン役を目一杯楽しみながら演じているような、生き生きとした躍動感が伝わってくる。冒頭での弾けっぷりや、ジェット・リーとのタイマンは、さすがに迫力満点だ。

総合格闘家ランディ・クートゥアやWWFの元スター選手のスティーヴ・オースティンによる肉弾戦、元NFL選手テリー・クルーズの大口径の銃による人体破壊など、手に汗握るアクションのてんこ盛りである。

何と言っても、バーニーに任務を依頼するMr.チャーチを演じるブルース・ウィリス。スタローンとウィリスのツーショットだけでアクション映画ファンにとっては歓喜の演出だが、そこに今や現職知事のアーノルド・シュワルツェネガーまで参加し、奇跡のスリーショットは、まさに鳥肌ものである。短時間ではあるが、洒落た会話のやり取りに、観客は夢でも見ているような感覚に陥ってしまいそう奇跡に近い共演シーンに「もしかして合成かも…」と疑ってしまうかもしれない。このスリーショットはこの作品の中での一押しシーンであると断言しても間違いないだろう。

そして、ガルザ将軍を裏から操るモンローを演じたエリック・ロバーツは、人気女優ジュリア・ロバーツの実兄でありながら、光り輝く妹とは対照的に地味な俳優活動を歩んできた実力派だ。スタローンとは「スペシャリスト」で敵役を演じて以来の共演となる。今回も適役として登場するが、いかんせん周りの役者が華やか過ぎ、敵役としての存在感に多少欠けるような気がして残念だ。欲を言えば、オールスター映画として、スタローン軍団と真っ向からぶつかり合える敵役のカリスマ的存在が必要だったかもしれない。

男臭い豪華キャストの中で、1人「静」の魅力を放っていたのが、刺青師ツール役のミッキー・ロークだ。筋肉合戦の中で、「エクスペンダブルズ」のメンバーたちを癒す重要な役は、いぶし銀のような渋い存在感を発揮している。

多少老いたりとはいえスタローンの魅力健在を印象付けた夢の競演だ。これだけのキャスティングは二度と出来ないかもしれないが、続編の期待は大いに高まる。大味だが目的がはっきりしているこういうアクション映画こそ活劇の醍醐味である。日常のストレスなど、どこかへ吹っ飛ばしてくれるほどの豪華キャスティングによる、サービス満点の痛快エンターテインメント作品である。

 
【ストーリー&インプレッション】

ソマリア、静まり返った真夜中のアデン湾。月灯りに照らされた停泊中の大型タンカーに忍び寄る一隻の攻撃用ボート。船内では、船をジャックした武装海賊たちが、身代金が届かないことに業を煮やし、欧米人の人質たちを船倉に集め、ビデオをまわして人質の公開処刑を開始しようとしていた。

海賊のリーダーが人質の腕を掴み巨大なナタを振り上げた瞬間、数本のレーザー照準が一斉にリーダーを狙った。海賊たちの前に現れたのは「エクスペンダブルズ」の精鋭6人だった。

リーダーとしてチームを率いる軍用銃のエキスパート、バーニー・ロス。元SAS(英国特殊部隊)隊員でナイフの専門家、リー・クリスマス。思慮深いマーシャルアーツの達人、イン・ヤン。フルオートショットガンを手にした大型銃器のエキスパート、ヘイル・シーザー。沈着冷静な爆破のプロフェッショナル、トール・ロード。そして、狙撃の名手だが、薬物中毒に陥り不安定な精神状態にあるガンナー・ヤンセン。6人は的確な配置で銃を構え、海賊たちを取り囲んだ。

バーニーはバッグに入った身代金300万ドルを海賊に投げつけると、人質の解放を要求するが、海賊たちのリーダーは手配の遅れを理由に値上げを要求、呑まなければ人質をこの場で殺害するという。バーニーがさらに交渉を続けようとしたとき、ハイになったガンナーが暴走してグレネード・ランチャーを発射、海賊のリーダーの身体が粉々に吹き飛んだ。激しい銃撃戦が始まるが、「エクスペンダブルズ」たちの正確な銃撃が次々と海賊たちを仕留めて、人質救出作戦は鮮やかに終了した。バーニーは酩酊状態のガンナーの拘束を命じると、チームは鮮やかに撤収、愛用のアルバトロス水陸両用飛行機で帰路に着いた。

かつて「エクスペンダブルズ」の最強のメンバーで、今は刺青師をしているツールが経営するバー「ツールズ」が彼らの溜まり場だった。

兵士たちはそこでビールを飲み、ナイフ投げを競い、チームのトレードマークでもある髑髏の刺青を入れ、それぞれの武勇伝に花を咲かせた。バーニーは、薬物に溺れソマリアの作戦で命令を無視したガンナーを出入り禁止とし、チームから除名した。

数日後、バーニーは、謎の依頼人チャーチに、ある教会に呼び出される。その場には、ライバルの傭兵会社を仕切るトレンチも現れた。依頼内容は、南米の島国ヴィレーナで軍事クーデターを起こして政権を握り、非人道的な圧政を敷く独裁者ガルザ将軍の殺害という大仕事だった。トレンチはあっさりとバーニーに仕事を譲り、「エクスペンダブルズ」が巨額な報酬で仕事を引き受けることになる。

バーニーとクリスマスは現地を視察するため、水陸両用機を飛ばし、鳥類研究家を装ってヴィレーナ国内に潜入する。彼らはそこで、ガルザ将軍の娘でありながら反政府活動を続けるサンドラと接触し、恐怖政治により民衆たちが虐げられている様子を目の当たりにする。やがて彼らは政府軍に見つかり、壮絶なチェイスが繰り広げられる。バーニーはサンドラに一緒に島を脱出しようと提案するが、彼女はそれを頑なに拒否して、民衆のために残ると言い張った。バーニーとクリスマスは、水陸両用機で脱出に成功、空からの銃撃で反撃し、ガソリンの雨に火をつけて追っ手の政府軍を撃退した。


アメリカに戻ったバーニーは、この仕事の依頼主チャーチがCIAの上級職員で、ガルザ将軍を陰で操っているのも、モンローというCIAを辞めて利権の独占を企むアメリカ人とその部下であることを知る。CIAの真の目的はガルザ将軍ではなく、CIAを裏切ったモンローの抹殺だった。

毎度ながらのCIAの汚いやり口に、バーニーは「エクスペンダブルズ」としては、この仕事から降りることを決めるが、同時に彼は気丈に戦い続けるサンドラを忘れられず、彼女を助けるために単身ヴィレーナへと戻ろうとする。だが、「エクスペンダブルズ」のメンバーに、死を覚悟して敵地に乗り込もうとする仲間を見捨てる者は一人もいなかった。彼らにとって、もはや報酬の額は関係なかった。

一方、モンローも強烈な反撃を開始した。バーニーが運転するピックアップトラックを、武装した一団が襲撃、その手引きをしたのはチームを追い出され、モンローと手を組んだ元盟友ガンナーだった。

助手席に乗っていたヤンは、荷台に乗り移ってマシンガンで応戦する。激しいチェイスと銃撃戦が続き、ようやく撃退に成功。ガンナーもバーニーの放った銃弾に倒れた。ガンナーは薄れゆく意識の中、バーニーにガルザ将軍とモンローたちが指揮するヴィレーナの司令部の全容を伝えるのだった。


様々な武器と爆破装置で完全武装した5人の「エクスペンダブルズ」は、夜の闇にまぎれて水陸両用機でヴィレーナに潜入すると、サンドラを救出し、モンローとその一味を「除去」すべく、決死の作戦を開始した。それは、数々の修羅場を経験してきた彼らにとっても、かつてなく激しく、そして過酷な死闘となった。

けっこうリアルな戦闘描写は、「ランボー最後の戦場」でメガホンを取ったスタローンお得意の演出。残虐表現への賛否両論はあるだろうが、R15指定になっている訳は言わずもがなである。ま、コミカルなシーンも織り交ぜているので、肩に力が入りっぱなしという感じではなく、ま、ほどほどに…ってな具合である。

余談ながら、現在、大ヒット公開中の「ナイト&デイ」と、この「エクスペンダブルズ」には、意外なところに共通点がある。バイク好きなら、知らない人はいないと言われるイタリアの人気メーカー「ドゥカティ」のトップクラスの人気を誇るマシンがそれぞれの作品に登場しているのだ。

「ナイト&デイ」に登場するのは「ハイパーモタード1100」という、価格が約170万円するモデルだ。デザイン、性能、価格の面で人気の高いマシンで、抜群の安定性もウリとなっている。劇中でも、トム・クルーズとキャメロン・ディアスが二人乗りでガンアクションを繰り広げるが、それを可能にしたのは、このバイクの安定性があったからこそ…かも…

「エクスペンダブルズ」に登場するのが「デスモセディチRR」というモデル。このマシンは、数ある「ドゥカティ」のマシンの中でも、レース専用に開発されたシリーズで、それを公道で使用できるように改造したのが、このマシンというわけだ。ちなみに価格は866万円!「高すぎる!」と思ってしまうが、実はレース用のマシンは、1台開発するのに数億円かかるのがザラだという。それと同様のスペックのマシンがこの値段で手に入るというのは、バイクファンからすると逆に「安すぎる!」らしい…


ちなみに劇中では、ジェイソン・ステイサムが、恋人を後ろに乗せてマシンを走らせるシーンが登場する。しかし、「デスモセディチRR」は構造上テール部分に熱を放出するダクトが配置されているので、まともに座ったら大やけどをしてしまうのだ。撮影用にかなり変更されているとはいえ、カリスマ・カーペンター扮するレーシーは、かなり熱いのを我慢して撮影に挑んでたかもしれない…

肉弾戦、銃撃戦、ナイフ対決、大爆破、宮殿の崩壊などアクションシーンの出血大サービスお祭り映画で、お腹がパンパンになること請け合いだ。面白い。

 

キャスト スタッフ
バーニー・ロス:シルヴェスター・スタローン 監督:シルヴェスター・スタローン
リー・クリスマス:ジェイソン・ステイサム 製作総指揮:ダニー・ディムボート/トレヴァー・ショート他
イン・ヤン:ジェット・リー 製作:アヴィ・ラーナー/ジョン・トンプソン/ケビン・キング
ガナー・ジェンセン:ドルフ・ラングレン 脚本:シルヴェスター・スタローン/デヴィッド・キャラハム
ヘイル・シーザー:テリー・クルーズ 音楽:ブライアン・タイラー
トール・ロード:ランディ・クートゥア 撮影:ジェフリー・キンボール
ダン・ペイン:スティーブ・オースティン 編集:ケン・ブラックウェル/ポール・ハーブ
モンロー:エリック・ロバーツ 美術:フランコ・ジャコモ・カルボーネ
ガーザ将軍:デイヴィッド・ザヤス 衣装:リズ・ウルフ
ガーザ将軍の部下:アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ 原案:デヴィッド・キャラハム
ガーザ将軍の部下:アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ プロダクションデザイン:フランコ=ジャコモ・カルボーネ
ブリット:ゲイリー・ダニエルズ  
サンドラ:ジゼル・イティエ  
レーシー:カリスマ・カーペンター  
トゥール:ミッキー・ローク  
Mr. チャーチ:ブルース・ウィリス  
トレンチ:アーノルド・シュワルツェネッガー  
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