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監督:グレッグ・ストラウス/コリン・ストラウス 公開日:2011年6月18日
原作:リアム・オドネル/ジョシュア・コルデス 上映時間:94分
そこには、愛も英雄も存在しない
【イントロ】

良くも悪くも今までのパニックムービーとは一味違った作品であることは間違いない。「エイリアンによる地球の侵略」や「地球崩壊の大災害の発生」など、数多くの映画で描かれてきた地球規模のパニックでは、穏やかな日常が一瞬にして崩れ去る恐ろしい世界を描き、そこには、自己犠牲の人類愛や、不屈の英雄の存在する感動のドラマが胸を熱くさせている。

しかし、現実の世界では、戦う術を持たないごく普通の人間の前に圧倒的な力を持つ「謎の何か…」が襲いかかった時、そして、その絶望的な極限状況の中では、人は何を考え、そして何が起こるのか?そこに愛や英雄は存在する余地はあるのだろうか?

圧倒的な力を持つ「謎の何か…」が襲いかかった時…

ロスの高級マンションの一室に集まったごく普通の人々が目撃する、刻一刻と進んでいく地球が征服されていく3日間。「デイ・アフター・トゥモロー」「2012」「アバター」など、超有名メジャー作品の驚愕映像を手掛けたVFXチーム「Hydraulx(ハイドラックス)」が、最新の映像技術を駆使した「スカイライン−征服−」は、「全く新しい視点のSF」という、今迄の枠を遥かに超えた、新世紀の映像黙示録である。

製作・監督を務めるグレッグ・ストラウスとコリン・ストラウスのストラウス兄弟は、1990年代半ばにハリウッドでVFXを学び、ミュージック・ビデオやCFでの活躍を経て、映画界へ進出した。当初、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやリンキン・パークのミュージックビデオが高い評価を受け、MTVビデオ・ミュージック・アワードの最優秀アートディレクション賞を受賞している。また、トヨタ、ユニバーサル・スタジオ、ゲータレード、コカコーラ、フォード、シェルなどのCMも手掛けている。

VFXチーム「Hydraulx(ハイドラックス)」が、最新の映像技術を駆使

自ら設立した「Hydraulx」で彼らが手掛けた作品には、「デイ・アフター・トゥモロー」「300」「インクレディブル・ハルク」「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」「2012」など、映像表現では素晴らしい評価を受けている作品が多い。「デイ・アフター・トゥモロー」で、グレッグがBAFTAの特殊視覚効果賞を受賞。また、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」では、アカデミー賞視覚効果賞を受賞している。 最近では「タイタニック」以来、再びジェームズ・キャメロンと組んだ「アバター」で手腕を発揮したほか、後日公開予定の「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の特殊効果も担当している。

余談ながら、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントが、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のVFX製作資金を「Hydraulx」に支払ったが、ストラウス兄弟が内容の似通った「スカイライン -征服-」を先に公開した経緯をソニーに知らせていなかったということで、法的措置を検討していると報じられた。結局、この騒動は双方和解で決着したようだが、ま、いろいろと大人の事情が絡んでいるのだろう…。

この作品には有名なハリウッドスターが出ているわけではなく、考えようによれば新鮮な感じである。

この作品には有名なハリウッドスターが出ているわけではなく、考えようによれば新鮮な感じである。ただ、この作品の主役は、間違いなくVFXを駆使した映像美である。映画として多くを期待するより、迫力あるヴィジュアルを楽しむつもりで鑑賞すると、「ホォ〜っ!」と感動する…かも。

 
【ストーリー&インプレッション】

ロスに住む親友のテリーの誕生パーティを祝うため、彼の豪華なペントハウスを訪ねていたカップル、ジャロッドとエレインは、パーティの翌日の早朝、最上階の部屋のブラインドから差し込む青白い光と不気味な音で目を覚ました。

そして、その光を見た友人の1人が、一瞬にして光の中に吸い込まれて姿を消すのを目撃。更に、窓の外に広がる光景に、彼らは呆然と立ちつくした…。

、窓の外に広がる光景に、彼らは呆然と立ちつくした…
、窓の外に広がる光景に、彼らは呆然と立ちつくした…

目前に迫る、これまで見たことのない巨大飛行物体。しかも、それは1機だけでなく、空を埋めるほどの数の飛行物体が、地上から人間を吸い上げていたのだ!

数の飛行物体が、地上から人間を吸い上げていた

しかし、それは絶望的な3日間の始まりにすぎなかった…。

1日目「到来」
AM4:27。巨大な未確認飛行物体は、全世界に飛来した。そこから発せられた青白い光線は、人々を蛍光灯に近寄っていく蛾のように引き寄せ、吸い上げていった…。

2日目「捕獲」
未確認飛行物体から放たれた巨大な生物が、地球上に残った人々を捕獲し始めた…。

3日目「征服」
軍隊との交戦、そして征服のときがやってきた…。

ストーリーはいたってシンプルである。冒頭、窓から射しこんだ眩い光を浴びてジャロッドたちが起きあがり、光を発するものと対峙するあたりは、何となくどこかで観たような既視感を覚えるが、この作品のファースト・インパクトは、何といっても空と高層ビルが林立する大都市の景観の狭間に、巨大な飛行物体が徐々に現れる光景にある。ま、異星からの攻撃ネタのビジュアルとしては定番かもしれないが、「Hydraulx」のVFX技術は相当優れているのがよく分かる仕上がりだ。

「Hydraulx」のVFX技術は相当優れている

今迄のパニックムービーとの大きな違いは、あくまで高級マンションのペントハウスからパノラマ風に都市を見下ろすことができる壁一面の大きな窓を通じて、異星人の侵略行為を不安と恐怖に脅えながらもじっと眺めるところにある。人類を救うヒーローでもなく、異星人撃滅のための秘策を考える博士でもないし、民間人を救出しようとする軍人でもない…。まったく平凡な人間たちがその恐怖の光景をを眺めて、どう反応するのかを描いている。

彼らがペントハウス内で恐怖のため身動きできない間にも、異星人たちの邪悪な侵略行為は迅速に展開される。登場人物たちが逃げようにも逃げられない四面楚歌状況下で、ペントハウスの室内を中心にして、屋上や駐車場には移動はするが、マンションの敷地外へは脱出できない設定は、この作品が低予算で制作されていることを物語っているような気がしてならない。そう考えれば、異星人の侵略行為をただただ目撃し、自らの運命に身を委ねるしかないという状況も理解できる。

踏みつぶされるフェラーリ

ただ、ストラウス兄弟のVFXスタジオ「Hydraulx」のスタッフは大作並みのVFXを披露し、見応えは十分である。過去の多くのSF大作映画のエッセンスを上手にパクった?ような感は否めないが、主人公たちが感じる恐怖や無力感、そして、最後まで捨てない「誇り」が淡々と描かれている。

低予算でも「こんなゴッツイ映像が出来るんやでぇ〜」という意気込みには素直に「凄〜い!」と拍手を送れるが、やはり、映画というのは脚本が大切であるという事を痛感した作品でもあった。多分、大ヒットは望めないかも知れないが(失礼!)、B級映画マニアからは絶賛される作品かも…。

映像関連ビジネスをしている方は、必見の作品である。

 

キャスト スタッフ
ジャロッド:エリック・バルフォー 監督:グレッグ・ストラウス/コリン・ストラウス
エレイン:スコッティ・トンプソン 製作総指揮:ブライアン・キャバノー=ジョーンズ/ライアン・カヴァナー
テリー:ドナルド・フェイソン ブレット・ラトナー/タッカー・トゥーリー
キャンディス:ブリタニー・ダニエル 製作:クリスチャン・ジェームズ・アンダーソン/ジョシュア・コーデス
デニス:クリスタル・リード コリン・ストラウス/グレッグ・ストラウス
オリヴァー:デイヴィッド・ザヤス 脚本:リアム・オドネル/ジョシュア・コルデス
トニー・ブラック 音楽:マシュー・マージソン
J・ポール・ボエマー 撮影:マイケル・ワトソン
ジャッキー・マリン 編集:ニコラス・ウェイマン=ハリス
アンドレア・フロレスク クリーチャーデザイン:アレック・ジリス、トム・ウッドラフ・Jr
パム・レヴィン  
ターニャ・ニューボールド  
ニール・ホプキンス  
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