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2010年度のバックナンバー
監督:D・J・カルーソー 公開日:2011年7月8日
製作:マイケル・ベイ/スティーヴン・スピルバーグ 上映時間:110分
ナンバー4、覚醒 その力に、集結せよ。
【イントロ】

特殊能力を有する9人の選ばれし若者の4番目の男が、自身の過酷な運命に立ち向かうため、残りの仲間たちを探しながら、見えざる敵との死闘に身を投じるサスペンス・アクションである。

ジェームズ・フライとジョビー・ヒューズによる同名SF小説を原作としており、「アルマゲドン」や「トランスフォーマー」シリーズの監督として知られるヒットメイカー、マイケル・ベイが製作、そして、「イーグル・アイ」のD・J・カルーソーが監督を務めている。

アイ・アム・ナンバー4

主演はイケメン俳優として欧米で人気急上昇中のアレックス・ペティファー。俳優の父親リチャード・ペティファーと元モデルの母親リー・アイルランドのもとに長男として生まれ、7歳の時にラルフローレン、GAPの子供モデルとしてデビューしている。2008年からは「バーバリー」の広告モデルとしても活躍していいる。

先の見えない隠遁生活の果てに、やっと見つけた愛を貫き通すために、自ら覚醒させた能力を発揮して、追っ手の襲撃からガールフレンドと我が身を守り、運命に決着をつけようとする勇姿を好演する。今後、この青年は日本でも人気になること間違いない。

アレックス・ペティファー

余談ながら、アレックス・ペティファーの股間には奇妙なタトゥーが彫られているという。当人は「セックスの後で言い忘れたときのために…」と釈明しているが、そのタトゥーは「thank you!」の文字との事。

若者たちの潜在能力を視覚化したイマジネーション豊かな映像世界は、観客を圧倒するダイナミックなエンターテイメント作品に仕上がっている。「パンズ・ラビリンス」でアカデミー賞に輝く撮影監督ギレルモ・ナヴァロによる、迫力ある映像は必見だ。

迫力ある映像は必見

2時間弱の時間内に、SF、青春、ラブストーリー、超能力などの要素がぎっしり詰め込まれている。お洒落すぎず軽薄すぎず、むしろ古典的な悩める若者の成長物語を核にしているあたりが好感が持てる。なかなかのツッコミどころも用意されているが、けっこうシリアスな展開で進行する。

主人公が9人の逃亡者のうちの「ナンバー4」だという位置づけからして、何となく奇妙な中途半端感は否めないが、シリーズものの「パート1作品」とすれば、納得して観られる。今後、多くの謎が解き明かされはず…と、次作品が楽しみに思える。ただ、興行成績によっては制作されないことも考えられるので、少々心配である。

細かいことは気にしないエンタメ・アクションと割り切って、肩の力を抜いて鑑賞すれば、ホント面白い作品である。

肩の力を抜いて鑑賞すれば、ホント面白い作品である

 
【ストーリー&インプレッション】

ケニアの奥地にある山小屋で自然に溶け込むかのようにひっそりと生活していた「ナンバー3」とその「守護者(ガーディアン)」が、深夜に突如モガドリアンの一味に襲撃され殺されてしまう。「ナンバー3」を殺害したモガドリアンは、彼が所持していたペンダントのようなものを奪い取り、いかにも目的を達成したかのごとき笑いを浮かべる…。と、こんな感じで物語は始まる。

ちょうどその頃、アメリカのフロリダ州マイアミにある海岸で、友人達とのパーティーに参加していた「ナンバー4」は、突如足に激痛を覚え、「ナンバー3」が殺される幻影を見る。それと共に、激痛の元である足には光と共に謎の紋様が浮かび上がり、その様子をパーティーに集っていた人々に目撃されることになる。そして、その様子はしっかりと動画が撮られており、さらにその動画はご丁寧にもYouTubeにアップデートまでされてしまうのだ。

「ナンバー4」の守護者で、同時に保護者でもあるヘンリーは、彼の身の危険を感じ、家の中にある自分達の身分を証明するものを一切合財処分した後、2人はオハイオ州のパラダイスという町に移り住む。「ナンバー4」は、ロリアン星から地球に逃亡してきた9人の若者のうちの1人なのである。

「ナンバー4」の守護者で、同時に保護者でもあるヘンリー

しばらくして、彼らが住んでいたマイアミの家はドゥカティに乗った謎の女に焼き払われ、彼女は颯爽と去っていく。その後、黒いロングコートを着て、スキンヘッドに刺青、鼻回りに魚のエラらしき亀裂が、まるで悪魔か死神の風体が不気味なモガドリアン一味が現れた。移動を急いだヘンリーの判断は間違っていなかった…。

ドゥカティに乗った謎の女
彼女は颯爽と去っていく 黒いロングコートを着て、スキンヘッドに刺青、鼻回りに魚のエラらしき亀裂が、まるで悪魔か死神の風体が不気味なモガドリアン

しかし、そんなことをまったく知らない若い「ナンバー4」は、度重なる逃亡生活にいいかげん忍耐の限界に達していた。息を潜めた生活を命じるヘンリーに反発し、地元の学校に通う手続きを独断で行ってしまう。通い始めた学校でジョン・スミスという偽名を名乗り始めた「ナンバー4」は、アナログカメラを愛する美少女サラ・ハートと、彼女の元カレで学校の競技選手であるマーク・ジェームズに陰湿なイジメを受けている科学&UFOオタクのサム・グッドに出会うことになる。

アナログカメラを愛する美少女サラ・ハート
陰湿なイジメを受けている科学&UFOオタクのサム・グッドに出会う

次第に2人と打ち解け、友好的な関係を構築していく「ナンバー4」だが、ある日、授業の最中に、奇妙な幻影と共に突如両手が熱く光り出す事態が発生する。異変を察知したヘンリーから、それが自分の持つ「遺産(レガシー)」こと特殊能力の覚醒であることを知らされる「ナンバー4」。

突如両手が熱く光り出す事態が発生する

能力が制御できるようになるまで休校するようにヘンリーから命令されるが、「ナンバー4」は特殊能力を駆使して家を脱走する。町に繰り出した「ナンバー4」は、そこで偶然サラと出会い、彼女の自宅に招かれ、そこで身の上話をしている内に彼女に惹かれるようになっていく。しかし、元カレでサラをストーカーのごとく付け狙っているマークが、彼女の家から出て行く「ナンバー4」を目撃することで、彼に対する嫉妬から激しい憎悪を抱くようになる。

彼は翌日から「ナンバー4」に対する陰湿なイジメを開始、さらにはパラダイスの春の祭典であるカーニバルでサラとデートをしていた「ナンバー4」に集団で襲い掛かる。しかし、彼らはレガシーに覚醒した「ナンバー4」の敵ではなく、あっさりと逆襲された挙句、マークは右手を折られかける。結局、警察沙汰にまで発展することとなり、さらにはマイアミでの件がYouTubeにアップデートされた事実まで発覚するに及び、ヘンリーは再び町を捨てて逃亡することを「ナンバー4」に勧める。

町に繰り出した「ナンバー4」は、そこで偶然サラと出会う
彼女の自宅に招かれ、そこで身の上話をしている内に彼女に惹かれるようになっていく
パラダイスの春の祭典であるカーニバルでサラとデート

しかし、「ナンバー4」はサラに恋をしていることを告げ、その提案を拒否するが、ついに「ナンバー4」の居所を特定したモガドリアン一味がパラダイスに到着した…。「ナンバー4」の運命やいかに!

ってな具合でストーリーは展開される。他言できない秘密を抱えながらも、サラや友人のサムとの普通の人生を楽しみたいと願うジョンの心境が切なくも悲しいのだが、ま、彼は怖いモガドリアンに命を狙われているロリアン星人なのだから…普通の人生を送れないのは当然だ。

ドゥカティに乗った謎の女は「ナンバー6」ってことは判明するのだが、故郷のロリアン星から地球に逃亡してきた選ばれし9人の若者のうち、殺された3人と「ナンバー4」「ナンバー6」以外の他の4人の存在にはまったく触れられていない。そして、主人公は4番目で助っ人は6番。この中途半端感に多少悩んでしまうが、深く考えるのはルール違反かも知れないので、そっとしておこう。

ナンバー6
闘うナンバー4

また、何かの意味を持ってそうなペンダントや、物語後半に登場する謎の箱については最後まで説明なし…。次回作(あればいいのだが…)までのお楽しみということだろう。

また、モガドリアンが連れていた怪物と、「ナンバー4」の守護獣のキマイラ(この変身ぶりには注目)との一騎打ちにはユーモア感覚がいっぱいの演出だけに、対決後は沢山のツッコミが飛び交う事間違いない。足を滑らせて転ぶなんて…。かなり思い切った意表を突く描写には、ある意味感動する。

悩める若者の成長を軸に、学園ドラマの定番要素を盛り込んだストーリー。そして、突如なだれ込んでくる怒涛のアクションには、ある種ハリウッド映画的王道感がある。細部を見るとかなり大胆というか、端折った感は否めないが、今後の脚本の出来によれば「大化け」する作品になる可能性があるような気がする。おちゃらけで制作している感じではなく、何となく「これから良い作品を作って行こう」という心意気みたいなものが感じられるのだ。

悩める若者の成長を軸に、学園ドラマの定番要素を盛り込んだストーリー

何となく息の長い作品になるような、そんな不思議な魅力を持ったエンターテイメント作品であり、いろんな意味で退屈しない映画であることは間違いない。

 

キャスト スタッフ
ジョン・スミス/ナンバー4:アレックス・ペティファー 監督::D・J・カルーソー
サラ・ハート:ダイアナ・アグロン 製作:マイケル・ベイ/スティーヴン・スピルバーグ
ヘンリー:ティモシー・オリファント 製作総指揮:クリス・ベンダー/J・C・スピンク/デヴィッド・ヴァルデス
ナンバー6:テレサ・パルマー 原作:ジェームズ・フライ/ジョビー・ヒューズ
モガドリアン司令官:ケヴィン・デュランド 脚本:マーティ・ノクソン/アルフレッド・ガフ/マイルズ・ミラー
サム:カラン・マッコーリフ 撮影:ギレルモ・ナヴァロ
マーク:ジェイク・アベル 編集:ヴィンス・フィリッポーネ/ジミー・ペイジ
  音楽:トレヴァー・ラビン
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