2013年度鑑賞作品
アイアンマン3
 
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アイアンマン3
「アベンジャーズ」の戦いから1年。
トニー・スターク「最後」の戦いが幕を開ける。

まさにハリウッド映画の面目躍如という作品。こんなド派手な映画は大好きだ。何も難しいことを考えず、ただスクリーンで繰り広げられる迫力あるシーンに身を委ねていればいい。これが映画の醍醐味ってものだ。

ロバート・ダウニー・Jr.主演の人気アクションシリーズ「アイアンマン」の第3作は、シリーズ前2作と、全世界で記録的な大ヒットとなった「アベンジャーズ」の後に続く物語が描かれている。今回は3Dでの公開もあるので、空間設計の素晴らしい3D作品で鑑賞したい。

アイアンマン3

億万長者にして気まぐれな天才、自己中心的なオレ様キャラの権化である「アイアンマン」ことトニー・スタークは、「アベンジャーズ」では中心メンバーの1人。昨年、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカ、ハルクらヒーローたちと手を組み、人類滅亡の危機を回避することには成功したものの、その後のスタークの心には大きな影が落ちてしまったようだ。「アイアンマン」とはいえ、中身は生身の人間。所詮、神様や超人たちとは違う。自分の思った通りの闘いが出来なかったことに不安を抱き、不眠症、強迫観念と、事件の事を思い出すだけでパニック症状を引き起こすほど心身ともに追いつめられた状態が続いていた。

事件の事を思い出すだけでパニック症状を引き起こすほど心身ともに追いつめられた状態が続いていた
その不安を和らげるため取り憑かれたように一心不乱に新型アーマースーツの開発に没頭

そして、恋人のペッパーが心配する中、まだ見ぬ敵に怯え、その不安を和らげるため取り憑かれたように一心不乱に新型アーマースーツの開発に没頭し、制作したアーマースーツもついに42型となった。

遠隔操作でいつどこにいても装着可能になる新型など、面白い仕掛けが満載だ。何でも自分1人で制作するスタークは、新しいタイプのヒーロー像と言えるかも知れない。今回の作品で急にアーマースーツの数が増えたので、販売されるフィギュアも多くなることは間違いない。

制作したアーマースーツもついに42型となった
販売されるフィギュアも多くなることは間違いない 販売されるフィギュアも多くなることは間違いない

そんな折、ペッパーにハンサムな研究者アルドリッチ・キリアンが新技術を携え急接近。最愛の彼女との関係もギクシャクしがちになってくる。今回初登場となるキリアンは、原作では「キャプテン・アメリカ」の超人血清のように人体を劇的に変容させるナノマシーン「エクストリミス」の開発者の設定。キリアンには「ハート・ロッカー」や「プロメテウス」に出演したガイ・ピアースが扮している。

そんな折、ペッパーにハンサムな研究者アルドリッチ・キリアンが新技術を携え急接近
キリアンには「ハート・ロッカー」や「プロメテウス」に出演したガイ・ピアースが扮している

そして、ある日、アメリカで爆破テロが発生。そして謎の男「マンダリン」率いるテロ集団「テン・リングス」が電波ジャックを行い、犯行声明を放送する。マンダリンを演じるベン・キングズレーは、「ガンジー」「砂と霧の家」などの作品で知られる名優。このマンダリンの意外な正体には賛否両論があるだろうが、さすがアカデミー賞主演男優賞を受章している俳優だけに見事な存在感を披露している。

マンダリンを演じるベン・キングズレー

テロについてマスコミからコメントを求められたスタークは、自宅の住所まで公表してテロ集団を挑発する。そりゃ、住所までばらしたらマズイだろ。案の定、スタークの豪邸はテロリストたちの武装ヘリでの襲撃で木端微塵にされてしまい、旧型アーマーもほとんど破壊されてしまった。爆発していくアーマースーツを見て「あ〜、もったいない!」と思ってしまった観客も多いはず。

既の所で危機回避したスタークは、世間から身を隠してテロ集団の正体を探りつつ、壊れたアーマースーツをひょんな縁で知り合った少年の協力を得て修理に励む。この少年が良い。とてもいい感じである。これからのシリーズにもぜひ登場してほしい存在だ。

既の所で危機回避したスターク
この少年が良い。とてもいい感じである。これからのシリーズにもぜひ登場してほしい存在だ

難敵マンダリンの意外な正体、過去に犯した心無い言動、そして、自分自身との戦い。今回も「アイアンマン」らしいユーモアは随所に散りばめられているが、全体的にはシリアスなムードが漂っている。

しかし、決して暗いということはないのでご安心。また、陸・海・空を舞台にしたアクションはビックリするほど気合が入っている。スタークの豪邸が海に沈むシーンなどは大迫力だ。

スタークの豪邸が海に沈むシーンなどは大迫力
スタークの豪邸が海に沈むシーンなどは大迫力

シリーズ最初からスタークの運転手ハッピー・ホーガン役で出演しているジョン・ファヴローは、ご存知の方も多いと思うが、第1作と第2作の監督さん。今回の監督は、以前にロバート・ダウニー・Jr.とも組んだこともある旧知の仲のシェーン・ブラック。彼は、初めて脚本を手掛けた「リーサル・ウェポン」が1987年に公開されると、これが世界で興行収入1億ドルを超えるヒット作となり、一躍人気作家となった。1996年公開の「ロング・キス・グッドナイト」では、当時最高額となる400万ドルの脚本料が支払われたという。そして、2005年に「キスキス,バンバン」で映画監督としてもデビューし、その時の主演がロバート・ダウニー・Jr.。「アイアンマン3」は監督2作目。今後公開されるアメリカ版「デスノート」の監督も決定しているようだ。

「アイアンマン2」の後の「アベンジャーズ」が世界中で大ヒットし、珍しく評論家筋も絶賛の嵐で、アメコミファンだけでなく、映画ファンを熱狂させた傑作だっただけに、失敗が許されない「アイアンマン3」の制作関係者には最初からかなりハードルの高い作品だったことは間違いない。プレッシャーのかかった監督のシェーン・ブラックも気合が入ったことだろう。なお、ジョン・ファヴローは今回は製作とキャストで参加しており、瀕死の重傷を負ってしまうハッピー・ホーガンを演じている。

ジョン・ファヴローは、ご存知の方も多いと思うが、第1作と第2作の監督さん

巷の懸念は杞憂に終わり、作品の後半には予告編にも登場しているように「アイアンマン」軍団が登場し、一気にバイオニック・マッチョ軍団とのド派手な異種格闘技戦が繰り広げられ、最高の盛り上がりを見せる。このバトルのスケールと激しさは確実に過去の作品をはるかに上回っている。これが、監督2作目の作品なのかとホント驚きである。

「アイアンマン」軍団

ちなみに、ドン・チードル扮するジェームズ・ローディ大佐が着用する政府公認アーマースーツ「アイアン・パトリオット」のデザインがなかなかステキである。

アイアン・パトリオット

今後、「マイティ・ソー:ザ・ダーク・ワールド」「キャプテン・アメリカ:ウインター・ソルジャー」「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」、そして、「アベンジャーズ2」へと繋がっていくマーベルのアメコミ映画。ひじょうに楽しみである。

ゴールデンウィークは「アイアンマン3」で決まり。デートでも、友達同士でワイワイ観に行くのもよし、まさにジェットコースター的なノリの良さが魅力的な作品。スカっとできるエンタメの快作であることは間違いない。ちなみに、長〜いエンドロールの後に、おまけのワンシーンがあるので最後まで席を立たないように。

スカっとできるエンタメの快作であることは間違いない

 

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