top

2017 Jul. 18

MONCLERと見えない男

「MONCLER/モンクレール」は、レネ・ラミヨンとアンドレ・バンサンにより、1952年にフランスのグルノーブル郊外のモネステ・ド・クレァモンで創業された。

MONCLER

ブランド名は、「Monestier de Clermont/モネステ・ド・クレァモン」の文字を組み合わせた造語。もともとは、テントやシェラフ、ウェアといった登山家のための装備を手掛ける企業だった。そして、ダウンウェアの原型は、工場で働くスタッフの防寒用に作製した手足を出せるシェラフから誕生した。

ブランドとしての大きな成長は、リオネル・テレイをアドバイザーに迎えたことがきっかけとなった。フランス人として初めてヒマラヤ登頂に成功した世界的アルピニストは、登山家により良いダウンウェアを作るための製品改良に着手。アルピニストにとってはしっかりと動け、保温力に優れた装備は必要不可欠なものであり、最高峰の登山の成功は、まさんい生死に関わる問題であった。

MONCLER

「MONCLER」はこうしての登山家のニーズに答えるべく製品の改良を繰り返した。その後、「MONCLER」の製品を1954年にイタリアのカラコラム登頂隊、そして、1964年にアラスカ遠征隊に提供した「MONCLER」は、ブランドとしての信頼を勝ち得た。

MONCLER

1960年代前半、登山用ダウンウェアで培ったノウハウを応用し、スキーウェアにも進出。スキーウェア製品としても一般的に認知されるようになる。これがきっかけとなり、1968年のグルノーブルオリンピックでは、フランスナショナルチームの公式ウェアに「MONCLER」のウェアが選ばれた。

MONCLER

1980年代には、セレクトショップなどで「MONCLER」のダウンジャケットが置かれるようになる。その保温性と高品質なダウンジャケットは、徐々にファッションアイテムとしての人気を博し、当時、特に人気となったのがイタリア。現在でも「MONCLER」の売上の約半分はイタリアでの売上によるものだ。

製品展開も徐々に増やし、ダウンの他にポロシャツなどスポーティなウェアも発表。1990年代後半からファッション性のある、高級志向的なものに変えるブランドとしての改革が始まった。ダウンウェアでありながら細いきれいなシルエットに見えるもの、カラフルなデザイン、レザーなどを使用した製品も展開。

MONCLER
MONCLER
MONCLER

現在では高品質に加え、ファッション性の強いブランド展開をしており、プレミアムダウンウェアとしての地位を確立。ヨーロッパをはじめとする上流階級の支持を得ている。

そんな「MONCLER」から、2017-18年秋冬シーズンのキャンペーンビジュアルが公開。前シーズンに引き続き、中国人現代アーティストのLiu Bolin/リウ・ボーリンとアメリカ人フォトグラファーのAnnie Leibovitz/アニー・リーボヴィッツが、ブランドのために作品を撮り下ろした。

MONCLER

ビジュアルでフィーチャーされているリウ・ボーリンは、「見えない男」として知られる現代アーティスト。自らの体に綿密なボディペイントを施し、まるでカメレオンのように背景と調和。その様子を撮影したセルフポートレートで知られる人物だ。

MONCLER
MONCLER

今回、ビジュアルの舞台に選ばれたのは、極寒の地アイスランド。無限の深さを持つグレー、鉛色、炭色、そして、儚く消えゆくスカイブルーなど、様々な色をまとう氷河を背景に、「MONCLER」を着用したリウ・ボーリンは自身をペイントで霧のように消し去り、その様子をアニー・リーボヴィッツが写真に収めている。

MONCLER
MONCLER
MONCLER

完成したビジュアルは、一見、海に浮かぶ氷河と海面だけが映し出されているように見えるが、良く目を凝らすと、見事に自然と同化したリウ・ボーリンのシルエットが確かにあることがわかる。

MONCLER

過去6シーズンにわたり「MONCLER」のキャンペーンビジュアルを撮りおろし続けているアニー・リーボヴィッツ。今回も同ブランド、リウ・ボーリンとのコラボでユニークなビジュアルを作り上げた。

Touch the heartstrings | Facebookページも宣伝


 
backnumber
 
<< Back Next >>
backnumber
 
pagetop