top

2018 Apr. 13

コンコルソ デレガンツァ 京都

2016年12月に初開催された「Concorso d'Eleganza KYOTO/コンコルソ デレガンツァ 京都」

Concorso d'Eleganza KYOTO

世界遺産登録されている「古都京都の文化財」における代表格であり、400年以上の歴史を持つ元離宮二条城内において、華麗なる様々な年代の名車を世界から集結させ、古都京都の文化財と同じように歴史を尊重し、伝統文化を育んできた欧米の自動車文化を象徴し、世界を代表する様々な年代の名車を集結させ展示する華麗なる名車の祭典。2度目となる今回は、3月30日から4月2日にかけて開催された。

Concorso d'Eleganza KYOTO

主催者でありアートアクアリウムアーティストでもある木村英智曰く、「二条城といえば桜。なのでぜひ桜の季節に開催したかった」の言葉通り、見事に咲き誇る桜とクラシックカーの共演が実現した。

Concorso d'Eleganza KYOTO

「コンコルソ デレガンツァ 京都」を世界屈指のコンクールデレガンスに育て上げたいと、「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ」「ペブルビーチ コンクール デレガンス」の審査員や、クラシックカー系のジャーナリストを世界から招致。

Concorso d'Eleganza KYOTO

また、出展車両も日本のみならず海外からも出展車を募り、世界に通用するレベルを目指し開催している。

会場となったのは京都元離宮二条城内、二の丸御殿中庭。通常は非公開エリアとなるこの場所に約30台のクラシックカーが集合。初回は特にテーマは決められなかったが、今回からは毎回何かしらのテーマが決められ開催される。

今年のテーマは、「カロッツェリア トゥ−リング スーパーレッジェーラ」

1951年アルファ・ロメオ「6C2500SSヴィラデステ」

1926年にミラノで設立されたカロッツェリア・トゥーリング社は、そのデザインの華麗さと非常に画期的なスーパーレッジェーラ構造(超軽量)で有名なコーチビルダーカンパニー。イタリアで最も歴史と伝統のあるブランドとして素晴らしい名車を数多く世に生み出してきた。最初のランボルギーニである1963年の350GT、フェラーリ166や195、212、マセラティ、ランチア、アルファロメオなどの名だたる数多くのモデルも、トゥーリング社のボディが架装されている。

カロッツェリア トゥ−リング スーパーレッジェーラ

今回出品される全約30台のうち、「カロッツェリア トゥ−リング スーパーレッジェーラ」によって生み出されたビンテージカーが全体の約9割を占める。

トゥーリング製のボディをまとったクルマは芸術性と技術力を併せ持つだけではなく、歴史的稀少価値が高くエレガント性を兼ね備えた自動車史上に名を残す名車として知られているが、今回お披露目される出品車にはとりわけ希少性が高いモデルが含まれている。これだけのデザイン&ビルドの名車が世界から集結することは滅多になく、歴史的なイベントとして将来語り継がれることは間違いない。

Concorso d'Eleganza KYOTO

「コンコルソ・デレガンツァ京都 2018」の特別企画である「カロッツェリア トゥーリング」によって、世界でたったの8台だけ限定生産された高い希少価値を持つ至極の名車がある。それは、「Alfa Romeo 8C Disco Volante by Touring/アルファロメオ 8C ディスコボランテ バイ トゥーリング」

Alfa Romeo 8C Disco Volante by Touring

「Alfa Romeo 8C」 の シャシーをベースに同車の444bhpを発揮する4.7LのV8を搭載したボディは、アルミニウムとカーボンファイバーによって形作られており、その造作はハンドビルドの素晴らしさを象徴する。

芸術的な美しいデザインと最高のエンジニアリングを兼ね備えたハイエンドの特別仕立てのクルマは、「カロッツェリア トゥーリング」が1952年に発表し、今やイタリアの文化財にも認定されている歴史的な名車「アルファロメオ C52ディスコボランテ」をデザインのベースにしてリスペクトしたモデルで、細部に渡って当時の名車を彷彿させるクルマであり、2012年のジュネーブ・モーターショーで発表された翌年、イタリア北部のコモ湖の湖畔を望む庭園で1929年から毎年5月に開催されている欧州最古の格式の高い自動車コンクール「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ・デステ 2013」においてベストデザイン賞を受賞した。

アルファ・ロメオ8Cディスコヴォランテ/C52ディスコヴォランテ
アルファ・ロメオ8Cディスコヴォランテ/C52ディスコヴォランテ

今回、歴史的な名車「アルファロメオ C52ディスコボランテ」とともに、限定僅か8台のうちの3台が世界中から集結し、展示。その中には最後の8台目として製作された記念モデルで世界で1台しか存在しないワンオフの「ラスト オブ ライン C52 ビンテージ・エディション」が、イタリア本国の「ムゼオ ストーリコ アルファロメオ/アルファロメオ歴史博物館」から来日。これだけの新旧のディスコボランテが一堂に集まることは、世界的にみても稀なシーンで、これはもう二度と無い機会となるかも知れない。

ラスト オブ ライン C52 ビンテージ・エディション

出展車両に目を向けると、テーマの通り1939年「アルファ・ロメオ 6C2500SS スポーツベルリネッタ」や1961年「アストン・マーティン DB4」など、トゥーリングボディをまとったエレガントなモデルが多くみられた。

その中にはハリウッド女優のエリザベス・テイラーが初代オーナーだった1962年「マセラティ 3500GT」が出展され、大きな注目を集めた。このクルマは、1957年のジュネーブショーでデビューしたマセラティ史上初の量産型GTであり、現行のグラントゥーリズモの始祖となるモデルといえる。

1962年「マセラティ 3500GT」
1962年「マセラティ 3500GT」

ボディカラーはゴールドに塗られているが、これはエリザベス・テイラー4番目の夫、エディ・フィッシャーがマセラティに特別にオーダーしたカラーで、赤いリボンをかけられて納車されたエピソードが残されている。

多くの宝石のような名車の数々の中から、厳正なる審査の結果、以下の12台が栄誉ある賞を受賞した。

Early Cars to 1951
(1951年以前に作られた中で最も優れているクルマ)
1946年フィアット「1100フルア スパイダー」
1946年フィアット「1100フルア スパイダー」

Late Cars from 1952
(1952年以降に作られた中で最も優れているクルマ)
1977年ランボルギーニ「カウンタックLP400」
1977年ランボルギーニ「カウンタックLP400」

Touring Early Italian
(1951年以前に作られたイタリアのメーカーでトゥーリングのボディをまとった最も優れているクルマ)
1939年アルファ・ロメオ「6C2500SS スポーツ ベルリネッタ」
1939年アルファ・ロメオ「6C2500SS スポーツ ベルリネッタ」

Touring Classic Italian 1952〜1961
(1952年〜1961年に作られたイタリアのメーカーでトゥーリングのボディをまとった最も優れているクルマ)
1955年アルファ・ロメオ「1900CSS」
1955年アルファ・ロメオ「1900CSS」

Touring Italian class of 1962〜
(トゥーリングのボディをまとい、1962年以降に作られた最も優れているクルマ)
1962年マセラティ「3500GT」
1962年マセラティ「3500GT」

Touring Foreign
(イタリア以外のメーカーでトゥーリングのボディをまとった最も優れているクルマ)
1959年アストンマーティン「DB4 3.7」
1959年アストンマーティン「DB4 3.7」

Auto Italiana elegante(ACI)
(イタリアのメーカーで最も優れているクルマ)
1962年マセラティ「3500GT」
1962年マセラティ「3500GT」

Touring Milestone
(トゥーリングの歴史において画期的な道しるべとなるクルマ)
1949年フェラーリ「166インテル」
1949年フェラーリ「166インテル」

Premio Sakura
(春の二条城に最も似合うクルマ)
1939年フィアット1500トゥーリング
1939年フィアット1500トゥーリング

Craftsman award
(匠の技のエピソードが最も優れているクルマ)
1926年フィアット「509デルフィーノ」
1926年フィアット「509デルフィーノ」

People's choice
(一般投票で最も得票数が多かったクルマ)
1971年ランボルギーニ「ミウラSV」
1971年ランボルギーニ「ミウラSV」

Best of Show
(最優秀賞)
1951年アルファ・ロメオ「6C2500SSヴィラデステ」
1951年アルファ・ロメオ「6C2500SSヴィラデステ」

4月2日で終了した「コンコルソ デレガンツァ 京都 2018」の参加車の一部は、そのままプライベートツアー「ツアー デレガンツァ」に出走。3日に京都をスタートしたのち、伊勢、川奈、箱根、大磯などで名所旧跡をめぐり、また、宿では温泉や地元の食材を堪能した後に8日の昼に東京日本橋にゴールした。

ツアー デレガンツァ
ツアー デレガンツァ
ツアー デレガンツァ
ツアー デレガンツァ

イタリアをはじめヨーロッパやアメリカから来日したエントラントたちは、京都以外でも日本文化に触れ、大いに楽しんでいた様子。

その日本橋では、毎年恒例の春の名橋日本橋祭り内で開催されている「ジャパン クラシック オートモービル」に合流。

ツアー デレガンツァ
ツアー デレガンツァ

他の参加者とともに道路元標のある日本橋上に展示された。

ちなみに、次回の「コンコルソ デレガンツァ 京都」だが、主催者によると2019年4月13日〜14日、同じく京都離宮二条城で開催される予定。テーマは「カロッツェリア ザガート」で、2019年に100周年を迎える同社を記念し、数多くのザガートボディをまとった名車が全世界から集まる予定。

 
Touch the heartstrings | Facebookページも宣伝


 
backnumber
 
<< Back Next >>
backnumber
 
pagetop