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2018 Apr. 17

時空を超える宝飾芸術の世界展

「メレリオ・ディ・メレー」「モーブッサン」「ブシュロン」「ヴァン クリーフ&アーペル」と並んで「グランサンク(5大宝飾店)」と呼ばれるほどの伝統と格式を持つ名門ジュエラーの「ショーメ」

CHAUMET

フランス革命の気運が高まり、まさに前夜ともいうべき1780年にフランスのパリにてマリ=エティエンヌ・ニトが創業。1802年には、タヴィドの絵画でも有名なナポレオンの戴冠式のための宝冠と剣の彫金を請け負ったことでも知られる。

戴冠衣装の皇帝ナポレオン1世
戴冠衣装の皇帝ナポレオン1世

その後もヴィクトリア女王をはじめ世界各国の王侯貴族を顧客に持ち、以来200年以上の歴史を持つ名門のジュエラーで、自然をテーマに数多くのジュエリーを手掛けてきた。

ハチドリのエグレット
ハチドリのエグレット

麦モティーフのネックレス「夏の贈り物」
麦モティーフのネックレス「夏の贈り物」

ヒイラギの葉のブローチ
ヒイラギの葉のブローチ

ペンダントウォッチと矢のピン
ペンダントウォッチと矢のピン

そんなハイジュエリーブランド「CHAUMET/ショーメ」の軌跡を辿る「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界展」が、6月28日から9月17日までの期間、東京三菱一号館美術館にて開催される。

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界展

ルーヴル美術館名誉館長アンリ・ロワレット監修の下、18世紀後半から現代まで、約240年に及ぶ「CHAUMET」の伝統と歴史を紹介する日本初の展覧会で、ジュエリーをはじめ、工芸品、絵画、デザイン画など、未公開を含む約300点の作品を展示。会場は5つのセクションに分かれ、それぞれ異なるテーマに沿って展開される。

「The art of tiara/ティアラの芸術」では、権力の象徴であり、アクセサリーとしても親しまれてきたティアラ約20点とニッケル=シルバーモデル300点を一堂に公開。あらゆる影響や様式を反映してきたティアラの時代の変遷と共に変化するスタイルに注目。

ティアラ「鮮紅色の情熱」
ティアラ「鮮紅色の情熱」

皇帝ナポレオン1世より贈呈された教王ピウス7世のティアラ
皇帝ナポレオン1世より贈呈された教王ピウス7世のティアラ

カーネーションのティアラ
カーネーションのティアラ

1810年頃、ナポレオン皇帝の妹であるナポリ王妃カロリーヌ・ミュラの為に制作されたいう「バンドー・ティアラ」は、帝政時代における古代趣味を表現した一品。恋愛に関する神話の諸場面がパールとゴールドの中に描かれている。

ナポリ王妃カロリーヌ・ミュラのバンドー・ティアラ
ナポリ王妃カロリーヌ・ミュラのバンドー・ティアラ

また、1830年から1840年頃に制作された「ロイヒテンベルク」のティアラは、花のモチーフにエメラルドを飾ったゴージャスなデザイン。自然主義を反映した「震える」セッティング技術によって、まとう者の動きに応じて、花部分もユラユラと揺らめく仕掛けが施されている。ちなみに、花はそれぞれ取り外しが可能でブローチや髪飾りとしての機能も併せ持つ。

「ロイヒテンベルク」のティアラ
「ロイヒテンベルク」のティアラ

「The jeweller of sentiment/想いをあらわすジュエリ」では、愛のモチーフを取り入れたデザインの品や、結婚祝いとして贈られたロマンチックなジュエリーを展示。

色とりどりの宝石を飾った、「皇妃マリー=ルイーズのアクロスティック・ブレスレット」は、ナポレオンからマリー=ルイーズへ結婚祝いとして贈呈されたジュエリー。各宝石のイニシャルには、秘密のメッセージが隠されており、2人の生年月日や彼らの出会った日付などが示されている。

皇妃マリー=ルイーズのアクロスティック・ブレスレット
皇妃マリー=ルイーズのアクロスティック・ブレスレット

ミクロモザイクの施された、皇妃マリー=ルイーズの日中用パリュール
ミクロモザイクの施された、皇妃マリー=ルイーズの日中用パリュール

スコットランドのタータンチェックをイメージした「タータンチェックのリボン」ブローチは、19世紀当時女性らしい服装に必須であったリボンの蝶結びから派生したデザインを取り入れた一品。

「タータンチェックのリボン」ブローチ(スコットランド風蝶結び)
「タータンチェックのリボン」ブローチ(スコットランド風蝶結び)

それと同時に、心の結びつきの象徴としても意味合いも暗示する。

注目のセクションとなるのは、会場のフィナーレを飾る「Chaumet and Japan/日本とショーメ」。ここでは、メゾン創業初期から現代にいたるまでの「CHAUMET」と日本の深い関わり合いを持った作品が展示される。

1900年頃に制作された「雷神、日本風ブローチ」は、ジャポニズムの影響がヨーロッパの装飾芸術にあらわれた典型のブローチ。

雷神、日本風ブローチ
雷神、日本風ブローチ

日本神話における雷神をテーマとし、侍の恰好をした雷神と、和傘を持つ着物姿の女性が向かいあった姿が描かれている。装飾はゴールドをメインにルビーやエメラルド、ダイヤモンドなどで飾られた。

なお、このセクションではジャポニズムの影響を受けた「日本風」のデザイン画も併せて公開される。

人物、風景、自然モティーフの化粧ケース
人物、風景、自然モティーフの化粧ケース

建築モティーフのブローチ
建築モティーフのブローチ

桜の木モティーフの、エナメル加工のパースウォッチ
桜の木モティーフの、エナメル加工のパースウォッチ

花と魚の鱗のモティーフのヴァニティーケース
花と魚の鱗のモティーフのヴァニティーケース

その他、今回の展覧会では、帝政期の王朝から注文された品々や、ブランドの創業当初より大事にしてきた「自然主義」のテーマを体現したジュエリーなどを展示。

タコのネックレス/両シチリア王国ブルボン家王女コレクション
タコのネックレス/両シチリア王国ブルボン家王女コレクション

煌びやかに輝く作品と共にショーメの深い歴史に触れてみる良い機会である。

 
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