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2018 Dec. 8

Audiの挑戦

「Audi/アウディ」はアメリカで開催中の「ロサンゼルス モーターショー 2018」で、電気自動車の4ドアグランツーリスモ「Audi e-tron GT concept/アウディ e-tron GT コンセプト」を世界初公開。

Audi e-tron GT concept

このコンセプトカーの量産化は、「Audi」のハイパフォーマンスモデルを開発する子会社「アウディスポーツGmbH」が担当し、約2年後に登場する予定だという。

今回発表された「e-tron GT concept」は、すでに生産が開始されている「e-tron」、2019年に登場予定の「e-tron スポーツバック」に続くe-tronファミリーの3番目のモデルとなる。4ドア4シータークーペのボディは全長4.96×全幅1.96×全高1.38メートルで、フラット&ワイドかつ2.9メートルの長いホイールベースをもつ、グランツーリスモらしい姿となっている。

Audi e-tron GT concept
Audi e-tron GT concept

カーボン製のルーフと数多くのアルミニウム製コンポーネント、高強度綱からなるマルチマテリアル構造のボディは、同じフォルクスワーゲン グループである「ポルシェ」との共同開発。一方、流れるようなルーフラインを持つスポーツバックスタイルのデザインは、省燃費に貢献しており、「Audi」のDNAを引き継ぐものだと説明されている。

Audi e-tron GT concept

5本ツインスポークの前後22インチ ホイールの間には、外側に大きく張り出したサイドシル部があり、これは「e-tron GT concept」のエネルギー源であるバッテリーが、この位置に搭載されていることを暗示している。

Audi e-tron GT concept

また、既存モデルよりアグレッシブな印象となるフロントセクションの矢印形状は、レーザーハイビームとアニメーション機能を組み込んだLEDヘッドライトの存在を示し、水平基調のシングルフレームグリルは、このクルマが「アウディスポーツGmbH」の未来のモデルであることをアピールする。ボディカラーはチタニウムに似たキネティックダストと呼ばれるダークカラーを採用した。

Audi e-tron GT concept

インテリアは、各機能や操作系がドライバーを取り囲むよう人間工学的に最適化、水平基調の最新デジタルコックピットとなっている。インストルメントパネルのディスプレイとセンターコンソール上部のタッチスクリーンはブラックパネル調で仕上げられ、ドライバーの好みでバーチャルアナログ表示や航続距離とナビのマップ、インフォテインメント機能などさまざまなレイアウトに変更が可能で、その操作は感覚フィードバックを備えたタッチスクリーンで操作できる。

Audi e-tron GT concept

内部に使用する素材に、動物由来のものは一切使用せず、すべて植物由来としたのも特徴。具体的にはシート地やトリム地には合成皮革、シートクッション、アームレスト、センターコンソールはリサイクル繊維からなるファブリック、ヘッドライニングのトリムはマイクロファイバー素材、カーペットは使用済み漁網で作られた再生ナイロンといった具合。さらに、電気自動車の利点として2つのラゲッジを持ち、リアコンパートメントは450リッター、ボンネット下には100リッターの収納スペースを備えている。

Audi e-tron GT concept

前後のアクスルに個別に搭載する永久磁石式同期電動機(PMモーター)は、システム出力434kW(590ps)を発生。前後のアクスル間に機械的なリンクがない電動式quattro四輪駆動システムを搭載し、前後だけでなく左右のホイール間の駆動力を調整することで最適なトラクションが得られる。

動力性能は、100km/hまで3.5秒、200km/hまで12秒で加速。一方、航続距離を最大化するため、最高速度は240km/hに制限。洗練された冷却システムにより、熱で出力が制限されることはなく、連続してフル加速を繰り返すことができる。

Audi e-tron GT concept

必要な駆動エネルギーを供給するリチウムイオンバッテリーの容量は90kWh以上で、航続距離は新しいWLTPモードで400km超を公称。回生システムにより航続距離は最大で30パーセント伸ばすことが可能。

この回生モードは、シフトパドルのマニュアル操作によるものと、予測効率アシスト経由で自動的に起動する2つのコースティング回生、電気と油圧による減速をスムーズに移行するブレーキ回生の3通りの方式があり、0.3G以下の減速では電気モーターだけが担当する。従来型のブレーキを使用しないこの回生は、すべての減速パターンの90パーセントを占め、実質的に通常のブレーキ操作で常にエネルギーがバッテリーに戻されることになる。0.3G以上のブレーキングでは、通常のホイールブレーキも使用する。

Audi e-tron GT concept

「e-tron GT concept」は800ボルトの充電システムに対応しており、充電時間を大幅に短縮。大容量バッテリーながらも、80パーセントに充電する時間はわずか20分で、その場合には320kmの走行が可能になる。充電は、左側フロントフェンダーのフラップに接続する充電ケーブルや、1次コイルを備えた充電パッドを施設した駐車フロアからのアウディ ワイヤレス チャージングによる非接触充電にも対応する。

Audi e-tron GT concept

2020年末には「e-tron GT concept」の量産モデルが登場し、初回のデリバリーは2021年初頭に行われるとアナウンスされている。

また、「Audi」は「エアバス」「イタルデザイン」とともに、オランダのアムステルダムで開催されているドローンウィークで空飛ぶ自動車「Pop.Up Next」のプロトタイプを初公開し、公開テストを行った。

Pop.Up Next

家まで自動運転のEVが迎えに来て、ドローン飛行場まで出向き、そこから目的地に向かって飛び立つ…。そんな、夢のような「空飛ぶタクシー」を「Audi」「エアバス」「イタルデザイン」がタッグを組み計画中。

このフライングタクシーの初めての公開テストがアムステルダムの「ドローンウィーク」で実施された。会場に現れたのは1/4スケールの「Pop.Up Next」プロトタイプ。パッセンジャーカプセルを抱えたドローンが精確にEVの上に降り立つと、カプセルを切り離してEVへと引き渡す。カプセルと連結したEVは自動運転により会場から走りだし、見事テストを成功させた。

Pop.Up Next
Pop.Up Next
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Pop.Up Next
Pop.Up Next

自動運転が実用化すれば、さらに多くの人々がクルマで移動するようになり、将来的には高齢者や子ども、運転免許のない人たちが便利なロボットタクシーを利用するようになる。そして、道路と空中をスマートに行き来できるようになると、人々だけでなく、都市も恩恵を受けることになると、関係者はコメントする。

次は実物大のプロトタイプの飛行や走行を計画しており、「Audi」では早ければ10年以内に大都市において、道路と空中を利用した効率的なフライングタクシーサービスを展開できると予測する。

Pop.Up Next

乗り換えをすることなく、家から目的地まで陸と空を使い移動する。そんな夢のような乗り物はもうすぐそこまで来ているのかもしれない。

 
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