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2018 Jun. 12

展覧会ああれこれ

6月16日から9月30日までの帰還、「宮城県美術館」「ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法」が開催される。

ディズニー・アート展

「ディズニー・アート展」は、初期作品だけでなく、現代作品も網羅した日本では初めての試みであり、展示作品のほとんどが日本初公開の品々。ディズニー・アニメーションの活動の集大成ともいえる展覧会となっている。

ディズニー・アート展

ミッキーマウスの誕生作となった「蒸気船ウィリー」にはじまり、「白雪姫」「ダンボ」などの初期の作品から「アナと雪の女王」「ズートピア」「モアナと伝説の海」に至るまで、約90年にわたるディズニー・アニメーションの歴史を紐解く原画やスケッチ、コンセプトアートなど約500点が集結。

「蒸気船ウィリー」より/1928年
「蒸気船ウィリー」より/1928年

「白雪姫」より/1937年
「白雪姫」より/1937年

「ミッキーのハワイ旅行」より/1937年
「ミッキーのハワイ旅行」より/1937年

「ピノキオ」より/1940年
「ピノキオ」より/1940年

「ふしぎの国のアリス」より/1951年
「ふしぎの国のアリス」より/1951年

「リトル・マーメイド」より/1989年
「リトル・マーメイド」より/1989年

「塔の上のラプンツェル」より/2010年
「塔の上のラプンツェル」より/2010年

「アナと雪の女王」より/2013年
「アナと雪の女王」より/2013年

「ベイマックス」より/2014年
「ベイマックス」より/2014年

「ズートピア」より/2016年
「ズートピア」より/2016年

「モアナと伝説の海」より/2016年
「モアナと伝説の海」より/2016年

クリエーターたちが想像力を羽ばたかせスケッチを重ね、また、その時代の最新技術を駆使することで命を吹き込む技=魔法を生み出してきたディズニー・アニメーション。歴史的にも価値の高い手描きの原画やスケッチが世の中に公開されることは非常に珍しい。数々のディズニー作品の「命が吹き込まれた瞬間」に立ち会うことができる、貴重な機会となっている。

家族やカップル、あらゆる世代が楽しむことができる「ディズニー・アート展」。ぜひ足を運んでみたい。

また、6月16日から24日までの帰還、4人のフランス人作家の作品を集めた展覧会「ユーモア・ド・パリ Savignac, Sempe, SEM et Nadette !」が、渋谷の「Bunkamura Box Gallery」で開催される。

ユーモア・ド・パリ

会場では、ポスターにユーモアを加えた革命家レイモン・サヴィニャック、フランスの国民的イラストレーターのジャン=ジャック・サンペ、ベル・エポック黄金期に活躍した風刺画家のセム、そして、サヴィニャックへのオマージュ作品が注目されているグラフィックデザイナー、ナデット・タニオゥの4作家による作品が紹介される。

レイモン・サヴィニャック/Paris a 2000
レイモン・サヴィニャック/Paris a 2000

ジャン=ジャック・サンペ
ジャン=ジャック・サンペ

セム
セム

中でも、2018年から2019年にかけて大規模な回顧展が開催されることでも話題のレイモン・サヴィニャックは、20世紀の中頃に、フランスの「街角」に革命を起こしたポスター作家として知られる、ポスター界の巨匠。生涯を現役ポスター作家として生きたサヴィニャックの作品は、オリジナルポスターのみならず、世界にただ1つの貴重な原画作品も展示される。

レイモン・サヴィニャック/Frigeco
レイモン・サヴィニャック/Frigeco

レイモン・サヴィニャック/Villemot & Savignac
レイモン・サヴィニャック/Villemot & Savignac

レイモン・サヴィニャック /Pates Floreal 1960 リトグラフ
レイモン・サヴィニャック /Pates Floreal 1960 リトグラフ

レイモン・サヴィニャック/Cinzano 1951 リトグラフ
レイモン・サヴィニャック/Cinzano 1951 リトグラフ

スタイルや時代も様々な4人の画家たち。パリの街や人々を魅了し、そして、愛されたアーティストたちの世代を超えた競演が、再びBunkamuraに帰ってくる。

6月26日から8月26日までの帰還、「ますむらひろしの北斎展 ATAGOAL×HOKUSAI」が、「すみだ北斎美術館」で開催される。

ますむらひろしの北斎展

宮沢賢治の童話作品の漫画化やアニメーション「銀河鉄道の夜」の漫画原作者として、その名を馳せるますむらひろし。その傍らでは、デビュー間もない時期からライフワークとして漫画シリーズ「アタゴオル」を制作。「アタゴオル」と呼ばれる世界を舞台に、立って歩くユーモラスな猫ヒデヨシと個性豊かな住人達を中心に描いた作品は、ますむらひろしの作家活動の中で最も親交のあるものだ。

今回の展覧会は、そんな「アタゴオル」の世界観と葛飾北斎の浮世絵を合体させたユーモア溢れる企画展。3章の展示構成となる会場では、「アタゴオル」の世界を紹介すると同時に、北斎の代表作「冨嶽三十六景」とコラボレートした「アタゴオル×北斎」の作品を展示。北斎の描く美しい日本の風景画に、違和感なく溶け込んでいるヒデヨシたちの姿を鑑賞することができる。

神奈川沖浪裏(富嶽三十六景)
神奈川沖浪裏(富嶽三十六景)

尾州不二見原(富嶽三十六景)
尾州不二見原(富嶽三十六景)

甲州石班沢(富嶽三十六景)
甲州石班沢(富嶽三十六景)

この企画展の見どころとなるのは、北斎作品とますむら作品を一部並列して展示した作品集。「冨嶽三十六景 凱風快晴」や「漁師図」といった北斎の代表作品と、愉快な世界観が加わったオリジナル作品を比較することで、作品の持つ新たな魅力に気付くことが出来るかもしれない。

両国夕涼(富嶽百景)
両国夕涼(富嶽百景)

最後は、8月18日から9月3日までの帰還、絵本作家ディック・ブルーナの展覧会「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン」が、横浜赤レンガ倉庫1号館で開催される。

Dick Bruna

絵本「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズで有名なオランダ人絵本作家のディック・ブルーナ。グラフィックデザイナーとしての顔も持つブルーナは、ペーパーバックシリーズ「ブラック・ベア」を代表とする温かみのある名作を数多く残してきた。生涯生み出した絵本は124冊にものぼる。

Miffy

作品に共通する特徴は「シンプル」。余分なものを極力削ぎ落としつつ、独自のユーモアや情感を織り込む「シンプルさ」が常に作品に潜んでいる。

会場には、200冊を超えるペーパーバックや、約40点のデザイン原画・スケッチ、ミッフィーやボリスなどの絵本原画約30点、さらに、ポスターの複製などを加えた、計約500点の作品が展示される。

「こいぬのくんくん」より 絵本
「こいぬのくんくん」より 絵本

「わたしのくにのどうぶつ」より 絵本
「わたしのくにのどうぶつ」より 絵本

「ポリスのやまのぼり」より 絵本
「ポリスのやまのぼり」より 絵本

「うさこちゃんとじてんしゃ」原画 絵本
「うさこちゃんとじてんしゃ」原画 絵本

「なんてこったい」の原画に見られる「ユーモラスな線」、「ブラック・ベア」シリーズのポスターに現れる「大胆な省略」、そして、「雪の中の6人のシャドー」で使われた「リズミカルな反復」など、様々なキーワードを基に、ブルーナが生み出す「シンプル」の正体を解き明かす。

「なんてこったい」原画 ペーパーバック
「なんてこったい」原画 ペーパーバック

BLACK BEAR
BLACK BEAR

「雪の中の6人のシャドー」ペーパーバック
「雪の中の6人のシャドー」ペーパーバック

また、「シンプルの明日」をテーマに、日本のデザイン界で活躍する気鋭の4組が、プロダクト、グラフィック、ファッションなど、それぞれの専門とするジャンルにおいて、ブルーナ作品からインスピレーションを受けた新作を発表。

参加するのは、クリエイティブユニットのキギ(KIGI)、グラフィックデザイナー・アートディレクターのグルーヴィジョンズ、グラフィックデザイナーの中村至男、そして、ファッションデザイナーのミントデザインズ。

 
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